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zoom RSS 後編・大峯山で山伏修行(2018/9/1-2)

<<   作成日時 : 2018/09/30 00:52   >>

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-前編からの続き-

早々に床には就いたものの、なかなか寝付けません。外は雨音が聞こえていて、時折強く降っていました。
おそらく意識が昂揚していたのだと思います。まるで子供の頃に経験した、遠足の前夜みたいだと、ぼんやり思い出していました。

ようやくウトウトしかけたと思ったら、起床時刻の午前1:00になりました。全員、サッと起床して黙々と身支度を整えています。無駄口をたたく者などおりません。

私は持参した白衣を着て、額には白鉢巻、左手首にイラタカ念珠を掛け、右手に金剛杖を持ち、白地下足袋を履いて準備しました。宿で用意して下さった行者弁当(握飯三つと漬物少々)を持って出立です。

出立時刻の1:30にはきちんと全員揃って玄関前に集合していました。有難いことに雨は止んでおり、神仏の御加護を強く意識しました。お宿で手配してくれたマイクロバスに乗り、山上ヶ岳登山口である「大峯大橋」まで
移動です。(※画像は下山時に撮影したものです)
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大峯大橋に到着して再度身支度を点検し、当然周囲は暗闇なので懐中電灯は必須です。自分も含めほぼ全員登山用のヘッドランプを装着しています。

ここから、先達を頭に隊列を組んで登拝行の開始です。

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大峯大橋を渡り暫く進むと女人結界門へ到達です。女人結界門をくぐると、瞬時に場の氣が変わるのが体感できました。余計な視覚情報が遮断されている真っ暗闇だからこそ、なお一層第六感が鋭敏になっているようでした。そこには明らかに信仰と修行の聖なる世界が広がっていました。俗世間から隔たれた修験道の霊山へ登らせて頂いているこの現実に、嬉しさがひしひしと湧き起こります。(※画像は修行を終えて下山時に撮影したものです)

時刻は午前2:30頃。数時間前まで降っていた雨のため、地面が大変滑りやすくなっており、一歩ずつ慎重に足を運びます。真っ暗闇の山中では、足元を照らすヘッドランプの灯りが頼りです。地下足袋は濡れた岩も滑らず、地面の感触が良く判るので、山岳修行には最適だと実感しました。

途中、何箇所かに登山道貫通型の御茶屋があって、御茶屋の中を通り抜けないと先に進めない形になっています。そこで小休憩を取りました。(勿論深夜なので御茶屋は休業中で、水分補給して呼吸を整えるだけです)
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この御茶屋の内、洞辻茶屋は吉野山方面から続く大峯奥駈道と合流する地点となっており、下山時にはくれぐれも間違って吉野方面へ行かぬよう先達から注意がありました。

更にその先にある陀羅尼助茶屋で若干長めに休憩を取りました。時刻は4:00前頃。空は夜明け前の仄暗さです。ここに来て、ドッと疲労感と睡魔が襲ってきました。修行中だというのに不覚にもウトウトしてしまいました。
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陀羅尼助茶屋で一軒営業していたので、温かいお茶と金平糖を頂戴して意識を覚醒させました。また金剛杖に焼印を押して頂きました。

しっかり休憩を取って御茶屋を後にし、いよいよここから先には難行場が控えて居ます。「表行場」と云われている難所に「油こぼし」「鐘掛岩」「西の覗き」があります。
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「油こぼし」行場は急峻な鎖場ですが、難なく終えることができました。しかし次の行場の「鐘掛岩」はかなりの難所でした。もちろん命綱も鎖もありません(崖上に登る最後の一手としての短い鎖は設置されていますが、途中は全く無いです)。過去に何度か、滑落事故があって一時行場が閉鎖されていた事があるそうです!

先達の指示通り岩に手と足を置いて、三点支持を遵守しなければ絶対に登れません。自身の妄念を滅して先達の言葉を素直に受け入れるという心の修行でもあるのです。実際、登っている最中は己の身体へ極度に集中した状態で、雑念は消滅しておりました。

鐘掛岩の頂上には、神変大菩薩(役行者)像が祀られています。無事に登らせて頂いたことにお礼を伝えました。それにしても、斯様な重さの像を担いで鐘掛岩を登られた行者が存在した事実に、驚きです!
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空は夜が明けて頂上から雲海が見え、絶景でした。自然と手が合わさります。
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次に向かったのは最後の表行場「西の覗き」です。西の覗きはTVの番組でも暫し取り上げられていて、知名度が高いのではないかと思います。(芸人が体験しているTV番組がありましたね・笑)
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この修行は、捨身行といってまさに命を捨てる覚悟で仏道修行するもの。両肩にロープを掛けただけの状態で崖の上から身を乗り出して吊るされます。最初私は身を乗り出すのは胸の辺りまでだろうと想像していましたが、トンデモナイ!実際は臍下の辺りまで身を乗り出して本当に吊るされました。正直云うと高所恐怖症なので、かなりの恐怖を感じました。それでもロープを支えてくださっている先達を信頼して身も心も全てゆだねる、お任せするという気持ちで臨みました。

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表行場を無事に終えて、龍泉寺の宿坊(山上参籠所)へ到着しました。山頂の大峯山寺までは、あと少しの距離です。
時刻は6:30頃。龍泉寺宿坊で朝食となりました。持参した行者弁当(握飯三個と漬物少々)を戴きますが、宿坊内には高祖神変大菩薩が祀られていますので、食事の前に拝んでから戴きました。

空腹も手伝って、握飯と漬物は大変美味しく感じられ、お米一粒残さず平らげました。

こちらでは龍泉寺の御朱印も頂くことができます。私は鉢巻きに「西の覗き修行」終了の御朱印を頂きました。
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龍泉寺山上参籠所を後にし、いよいよ大峯山寺へ向かいます。
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程なくして山頂の大峯山寺本堂に到着しました。境内では他の修験者の団体が柴燈護摩を厳修しておられました。また本堂内では、別の団体が読経の最中でした。時折、法螺貝の音が鳴り響いています。ついに念願の大峯山-修験道の聖地に今辿り着いたのだと思うと、止めどもなく歓喜が湧いて参ります。
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折角なので、私は金剛杖に大峯山寺の焼印を押して頂き、また御朱印も頂戴致しました。
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全員本堂の中に入り、御本尊の前に整列して御法楽を行います。感謝の念を込めて般若心経や御真言を読誦しました。

これから下山しますが、まだまだ修行途中なので、気を引き締めて行動しました。下りの山道は極めて膝へのダメージがかかるのですが、金剛杖のお蔭で随分と助かりました。(それでも、疲労と一瞬の気の緩みから二度転倒してしまい、両肘に擦り傷を負ってしまいました)

大怪我も無く、どうにか大峯大橋の処まで戻って来ました。時刻は10:00頃でした。
ここからマイクロバスで宿へ戻ります。宿についたら直ぐに入浴して汗や汚れを落としました。新しい服に着替えて龍泉寺へ向かいます。今回の山伏入峯修行の修了証授与が行われるのです。

修了証は重厚な木札で一人ずつ、龍泉寺の御住職から授与して頂きました。一人の脱落者も無く全員無魔成満できたこと、神仏に深く深く感謝致しました。
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 南無山上大権現
 南無神変大菩薩

龍泉寺から宿へ戻ると昼食です。精進揚げの料理なので、聖から俗へ切り替わる瞬間を感じさせますね!
食後は解散となり、各々帰途に付きました。大峯山は何度でも訪れたいと思わせるような霊力を感じさせるところです。

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山田 龍真

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